リビタさんと一緒に
エコライフについて考える。
~後編~

毎月16日は「シロカのエコライフの日」として、“環境に配慮した持続可能なものづくり”をテーマに、さまざまな取り組みをご紹介しています。
今回はシロカの経営企画室長・梶 桂輔が、リノベーションによって暮らしの豊かさを生み出しているリビタさんのモデルルームを訪れ、本物件の企画・プロデュースを担当された坂本胡桃さんと対談。
シロカの「整備済み製品」とリビタさんの「リノベーションマンション」は、言い換えれば「サステイナブルなものづくりと場づくり」です。カタチは違いますが、その想いと取り組みには共感できることが数多ありました。
★リビタさんの取り組みついてお話を伺った「前編」はこちらから
環境に配慮した持続可能なものづくりに
取り組んでいきたい。

坂本胡桃さん(以下敬称略) これまではリビタについて語らせていただきました。ここからはシロカさんの整備済み製品についてお伺いします。一般的にはリファービッシュ製品と呼ばれている整備済み製品ですが、近年家電業界で注目を集めていると聞いています。シロカさんでは、どういった想いでいつ頃から、始められたのですか?
梶 「整備済み製品」の販売は、2023年5月から開始しました。
弊社では、”暮らしに溶け込み、何気ない毎日に彩りを添えられるような家電製品”をお届けするべく、日々ものづくりに取り組んでいます。ただ、多くのお客様に製品をご購入いただく中で、ときに”イメージと違った”などのやむを得ない事情で、製品がほとんど使われずに返品されてしまうことがあるんです。
返品されてきた製品は、それまでは廃棄するしかなかったのですが、「製品を作って終わりではなく、お客様に最後まで使っていただくには?」「環境に配慮した持続可能なものづくりを実現するために、できることは?」と考え、たどり着いたのが「整備済み製品」。返品のうち、不具合や故障がなく、整備すれば問題なく使用できる美品だけを再販する仕組みを作りました。
坂本 「サステイナブルな場づくり」を掲げているリビタにとっても、シロカさんの「環境に配慮した持続可能なものづくり」というのはすごく共感が持てます。特に整備済み製品を販売する上で、意識していることはありますか?
梶 買ってくださる方の「期待値を下回らない」ことを重視しています。製品一つひとつを丁寧に動作確認、クリーニングし、傷の有無や場所、サイズに応じたランク付けを行うなど、厳格な基準を設けるようにしていますね。
坂本 それだけ徹底して管理されているのであれば、お客様も安心ですね。
梶 はい。それに加えて、近年はフリマアプリの普及によりお客様の「中古品に対する抵抗感」が減少しているようにも感じています。例えばアパレル分野では新品の横に古着が並ぶようなショップがあったりと、「綺麗だったら」とか、「まだまだ使えるんだから」という価値観が浸透しているのではないでしょうか。

坂本 確かにそういった時代の流れはあるかもしれませんね。具体的にどういった商品が整備済み製品としてリリースされているのですか?
梶 最初は季節家電・生活家電をメインとして開始しました。その後徐々に整備できる体制を広げていき、昨年からはキッチン家電も販売しています。
坂本 キッチン家電もあるんですね。個人的にすごく興味があります。とはいえ、まだまだ整備済み製品は不安という方もいらっしゃるかもしれません。メリット、デメリットを教えてください。
梶 メリットとしては、通常価格よりもディスカウントで購入できるので単純にお得感は感じてもらえるかと思います。ただ、価格が安いということだけでなく、環境への取り組みに対し共感して購入してくれる方が増えていくと嬉しいですね。
デメリットは、すべて美品ではあるものの、やはり多少の傷があるものもあります。前述した通り、その中での傷の程度によって松・竹・梅のランクを設けていますし、匂いが気になりがちなキッチン家電については調理使用していない松ランクの美品のみを販売しています。また保証期間も通常の製品と同様に1年間付きますが、クリーナーなどバッテリーを積んだ製品のみ保証期間が半年と短い点はデメリットと言えるかもしれないですね。
毎月16日に、エコにまつわる
様々な情報を発信していきます。

坂本 価格はもちろんですが、環境への取り組みに共感してもらえるのはメーカー側としても嬉しいですよね。今後、シロカさんでは整備済み製品において新たな取り組みなどは考えていますか?
梶 この整備済み製品の販売が、今年で3年目を迎えました。今後は販売アイテムのラインナップをさらに拡充していくとともに、毎月16日を”シロカのエコライフの日”として、エコにまつわる様々な情報を発信していきたいと思っています。
坂本 エコにまつわる情報は興味深いです。可能な範囲で良いのでいくつか教えていただけますか?
梶 お客様が「お試し買い」できる機会を提供するレンタルサービスを展開しています。レンタルなので商品を購入することなく、使い勝手などを直接お試しいただけることで、購入へのハードルを下げることにも繋がりますし、“イメージと違った”というような返品を減らすことにも繋がっていますね。
他にも、製造段階から製品の分解・修理が容易にできるような設計にし、長期的な使用促進に努めています。製品としての役目を終えて、やむなく廃棄する場合でも、そのまま粉砕するのではなく、製品を分解して銅線や鉄・プラスチックなど再利用できるものはリサイクルすることで「循環型」社会への貢献を目指し、現在のリサイクル率は90%を超えています。
今後は、現在のオンライン販売だけにとどまらず、オフラインでも整備済み製品に触れていただく機会を持てるといいなと考えています。
坂本 整備済み製品に不安がある方にとって、実際に触れられる機会があるのはいいですよね。リビタでも会員様限定にはなってしまいますが、モデルルームで使用した家具や小物などをユーズド価格で販売する“蚤の市”などを不定期で開催しています。次回の蚤の市でシロカさんの整備済み製品もご一緒できたらいいですね。
梶 いいですね、ぜひお願いします!
▼「整備済み製品」について詳しくはこちら
https://store.siroca.jp/pages/refurbished-item
坂本胡桃さん
株式会社リビタに入社後、2021~’23年までプロパティマネジメント部に所属し、シェア型賃貸住宅の運営、営業、コミュニティマネジメントを担当。
’24年からは現職のアセットソリューション部マネジメントグループに異動し、「住まい手目線の自由な発想で築古住宅を再生する、一棟まるごとリノベーション賃貸マンション『PATH』」を企画し、PATH池上のプロジェクトマネージャーとして本物件を手がける。
趣味は旅行、美術館巡り、睡眠、人と食事をすること。
『PATH』公式HP(リビタのリノベーション賃貸マンション)
https://path-pass.com/
『PATH』 YouTube
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